2011年2月27日日曜日

12ソングス/ビートミンツ(1990)


12 Songs/Beat Mints
カセット作品(1990年発表)
CD:オフノート/Off Note NON-14(2002年4月14日再発)

収録曲:
01. ハートランド 
02. うたううたうたい 
03. 君がくればいいな 
04. まっくろくろすけ 
05. ひとつ言葉おぼえるごとに 
06. マリーマリー(作詞・作曲:Gilbert Becaud/訳詞:オクノ修)
07. 去年の夏(作詞:宮崎京子/作曲:黒川修司・オクノ修)
08. ウォンポンポポン(詩:こいけけいこ/作曲:黒川修司)
09. いやな唄(詩:岩田宏)
10. とまらない汽車 
11. かれた川のように(作詞・作曲:ビッケ・オクノ修)
12. 放課後のくろすけ(曲: traditional)

作詞・作曲:オクノ修
※注記のある作品をのぞく
1990年春-夏録音(ハニワハウス/京都)

Beat Mints:
オクノ修:guitar, vocal
福島健:mandolin, drums, chorus
西村睦美:piano, keyboards, chorus
山田由美子:drums, accordion, chorus
桂マキ:bass, chorus

本屋さんで音楽雑誌を立ち読みしていると、頭の中がグワングワンとなって、わけがわからなくなる事がよくある。
色々な音楽がありすぎて自分がどれを聞きたいのかわからなくなって何も買わないでCD屋さんを出る事もよくある。
最近は、あまり人がたくさんこない川の見えるカフェでボーッとしていたり、おっさんしかこない居酒屋でしみじみするのがほんとうに好きになってしまった。
音楽のない所から音楽が聞こえてくる。夕ぐれの国道の行きかうトラックの向こうからピアノのメロディが聞こえてくる。地下鉄の駅のホームの先のくらやみからウッドベースがうごめいてやってくる。
音楽と音楽が戦うのではなく生きている人間のそばによりそえる音楽がやりたい。
70才ぐらいになったらできているだろうか?と今年50才になる僕は思っているのです。ビートミンツ 12ソングスを作った頃は、何かはずかしくてこのテープを聞くのがあまり好きじゃなかったけれど、オフノートの神谷さんからの電話でひさしぶりにだして聞いてみたら、カワイかった水銀ヒステリアの二人、ピアノのむっちゃんとドラム・アコーディオンのゆみちゃん、福島君とマキさんが、MTRでとったのでチープな音ではあるけれど、やさしい音楽を奏でている。あいかわらず僕の唄はへたくそではずかしいけれど、何か知らない人の唄のように楽しむ事ができた。年をとるってこういう事なのかしらん。 願わくはこのCDを買ってくれた人の頭の中がグワングワンにならない事を祈るのみです。
(オクノ修、2002年2月20日/オフノート盤ライナーノーツより)

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